この記事ではNFT初心者の方向けに、異なるネットワーク間でも暗号資産のスワップができるアプリSafePalの使い方をやさしく解説していきます.
ここ近年メディアなどで取り上げられ、頻繁に耳にするようになったNFT。NFTの登場で様々な業界が活発に動き出し、その中でもNFTゲームは遊んで稼げる可能性があるということでより注目が集まり、多くのユーザーやゲームメーカーが参入して盛り上がりを見せています。
そんなNFTゲームですが、ほとんどのゲームは始めるのに様々な海外のサービスに登録しなければならず、大半の方がゲームを始める前に挫折してしまいます。
そこで、すでにNFTゲームを何種類もプレイしている私が、みなさんにわかりやすいようにNFTゲームを始める下準備の部分をやさしく丁寧に解説していきます!
[st_toc]NFTゲームとは?
NFTゲームは文字通り、NFTという代わりの利かない唯一のデジタル所有物を使ったゲームです。NFTが導入されたことにより、今までのゲームとは異なった遊び方となっています。
これまでのゲームはゲームの中身に重きを置かれていますが、NFTゲームはゲームで遊ぶことの先にお金を稼ぐという目的があるため、ゲーム自体は割とシンプルなものが多いです。NFTゲームではゲームで手に入るキャラクターやカード、アイテムがNFTとしてゲーム内で流通していて同じものは一つとして存在しない(ブロックチェーン技術で区別可能)のです。
例えばSorareというサッカーのNFTゲームでは選手のカードが流通していて、超有名プレイヤーであるクリスティアーノ・ロナウドの最もレアなカードは世界で1枚しか存在していないため、その希少性と現実での人気と相まってゲーム内のマーケットプレイスで10億円以上で売られています。ほとんどすべてのNFTゲームはゲームで手に入るキャラクターやカード、アイテムなどがNFTとしてマーケットプレイスで取引されており、強さや希少性が高ければ高いほど高額で取引されます。
これまでのゲームとNFTゲームの違いが何となくお分かりいただけたでしょうか?
そして多くのNFTゲームはゲームを始める前に暗号資産ウォレットとの連携を行う必要があり、簡単に始められないゲームもたくさんあります。特にMetaMaskとWAX Cloud Walletという暗号資産は非常に頻繁に使うため、この2つの暗号資産ウォレットを持っていれば大体のNFTゲームは遊ぶことができます。
しかし、実際プレイしてみて両方の暗号資産ウォレットそれぞれに入金するのが面倒になってきます。特にWAX Cloud Walletへの入金が非常に面倒です。
そこで今回はSafePalという便利なトークンスワップアプリの使い方について説明していきます。SafePalの使い方をマスターすれば,知らない状態より圧倒的にスムーズに始めることができます!
それでは順を追って説明していきます。
NFTゲームを始めるには?
NFTゲームを始めるまでの準備を見ていきましょう!
プレイするまでの流れ
- 各NFTゲームへアクセス
- 暗号資産ウォレットと連携
- ブロックチェーンと連携
- NFTゲームのアカウント登録
- 本人確認(KYC:Know Your Customer)
- ゲームスタート
すべてのNFTゲームでこれらの手順が必要なわけではありませんが、最も手順が厄介な(=信頼度が高い)ゲームは上の5つの手順を踏む必要があります。
流れで見てみると意外とシンプルです
そのNFTゲームに対応した暗号資産ウォレットを持っていればスムーズに遊ぶことができるのですが、例えば同じMetaMaskが必要なゲームでもネットワークが違うとゲームで必要なトークン(暗号遺産)も異なるので大抵の場合,スワップ(通貨の交換・変換)を行わなければなりません。
もう少し詳しく説明します。
NFTゲームはブロックチェーン技術によって製作されます。ブロックチェーンというのは簡単に説明すると,
ブロックチェーンとは?
ネットワーク上で行われるトランザクション(取引)のデータベースのこと。トランザクションの塊をブロックと言い,取引が蓄積されるとこのブロックがチェーン上につながり,取引データを記録していきます。このように取引は追加はどんどんされていきますが,他のブロックと繋がったら削除はできません。他の隣接するブロックにその取引が刻まれ,仮に情報を改竄するとしたらネットワーク上にある過半数のコンピュータで行う必要があり,物理的に不可能に近いです。このため,ブロックチェーンはこれまでの中央集権型のネットワークよりも高いセキュリティを保てるのです。
そしてそんなブロックチェーンも1種類だけではなく,いくつか種類があります。代表的なブロックチェーンは以下の通りです。
代表的なブロックチェーンネットワーク
- Ethereum Main Network
2015年に運用が開始されたブロックチェーンで,ビットコインを元に開発。ビットコインとの違いはプログラム可能である点で,イーサリアムブロックチェーンを利用して様々なアプリを開発することができ,金融,SNS,ゲーム,マーケットなどさまざまなサービスに適用できる。MetaMask対応。 - Polygon Mainnet
Polygon(ポリゴン)はEthereumのブロックチェーンと一緒に動作するネットワークで,スピーディーな取引と低い手数料が特徴。Ethereumはその人気故に,そのブロックチェーンに多くの取引が追加さた結果,取引手数料(ガス代)が上昇。PolygonはそんなEthereumの問題を解決するために登場し,Etheriumとパラレル(並行)に動作することで速さと低コストを実現した。PolygonにはMATICという独自の暗号資産がある。MetaMaskに追加すれば対応。 - BNB Smart Chain
BNB Smart Chainは大手暗号資産取引所であるBinance(バイナンス)が手がけるブロックチェーンでBinanceが元々開発していたBinance Chainとは異なり, BNB Smart ChainはEthereumとの互換性を持つ。特徴としてはガス代が安く(値は変動するがイーサリアムの10分の1〜100分の1)MetaMask対応。 - WAX(Worldwide Asset eXchange)
WAXStudios社のブロックチェーンでゲームNFT特化型のブロックチェーン。MetaMaskには対応しておらず,自社のWAX Cloud Walletという暗号資産ウォレットのみで対応している。また,WAXにはWAXPという独自の暗号資産が存在している。それでもWAX対応のゲームは非常に多く,逆に言えばMetaMaskとWAX Cloud Walletさえ持っていればほとんどのNFTゲームで遊ぶことができる。
他にもいくつかのブロックチェーンネットワークがありますが,基本的にはこの4つで今ある多くのNFTゲームはカバーできます。
ブロックチェーンが複数あり,それぞれに特徴があることが分かりました。NFTゲームはいずれかのブロックチェーン技術を元に開発されるので,ゲームを始めるときに暗号資産ウォレットと接続するのですが,その接続時にネットワークをそのNFTゲームのネットワークに合わせる必要があります。WAXベースのゲームの場合はWAX Cloud Walletと接続するだけなのでネットワークの変更とかはないのですが,MetaMaskはいくつかのネットワークを網羅しているので,接続時にネットワークを選ぶ必要があります。と言っても自動で判別して選択してくれるのでユーザー側は許可するボタンをクリックするだけで変更してくれます。
ネットワークの変更は特に変わったことはしなくてもいいのですが,ゲームごとに変わるものは他にもあります。それがゲームトークン(暗号資産)です。
ゲームで遊んでゲームトークンを得ることでNFTゲームの特徴である「Play to Earn(遊んで稼ぐ)」ことができるのですが,このゲームトークンがバラバラなせいでユーザー側はNFTゲームを始めるのが面倒になってしまっています。
現実世界で言えば日本で売られているゲームであればほとんど日本円で購入できるはずです。NFTゲームの世界では BNBやEthereumなどメジャーな暗号資産でキャラクターNFTやアイテムNFTを購入できるゲームもありますが,そのゲーム独自のトークンでしか購入できないNFTゲームも数多く存在しています。
なぜこのようにゲーム独自のトークンでしか購入できない現象が多数起きてしまっているのか?
それは簡単にいうとゲーム開発者とスポンサーが大儲けを狙っているからです。現実世界で言うとスタートアップに投資して上場を狙い,莫大な利益を得るといったところでしょうか。NFTゲームのトークンも発行上限が定められており,それで価値がつくのですが,大抵のNFTゲームではゲームプレイヤーに流通するトークンは全体の30%〜50%程となっています。細かい内訳はありますが,数十%は開発者とスポンサーに割り当てられる仕組みなのでもしゲームが人気になり,トークンお価値が上昇すれば株のように開発者とスポンサーは多額の資産を手に入れるのです。多くのNFTゲーム開発者がこのNFTドリームを狙っているので,独自のトークンを発行するシステムにしているのだと考えられます。
と言うことでゲームごとにゲームトークン(暗号資産)が異なり,プレイヤーはゲームを始めるために持っている暗号資産をスワップ(変換)しなければならないのです。
そしてそのスワップも非常に面倒なことに,そのトークンのベースとなっているブロックチェーンネットワークが異なれば簡単にはスワップできないのです。同じネットワーク間であればMetaMask内で簡単にスワップすることができますがネットワークが異なるとスワップできません。これが非常に面倒です。ユーザー側はスムーズにいろんなNFTゲームで遊ぶためにはそれぞれのネットワークにある程度の資金を持っていなければなりません。
そんな暗号資産のスワップの問題を解決できるアプリがSafePalです。SafePalはタイトルにもある通り,異なるネットワーク間のトークン(暗号資産)でも簡単にスワップすることができます。ネットワークの壁を取っ払ってくれたのでいちいち各ネットワークに資金を準備する必要もなくなり,都度SafePalで変換すればOKです。SafePalはMetaMaskと接続できるので,接続したら自動で資産も反映してくれます。SafePal側でスワップしたら数分後には反映されるので,NFTゲームを複数やる方には欠かせないサービスです。
長々と説明してきましたがNFTゲームを始める準備として事前に、多くのNFTゲームで使われている暗号資産ウォレットであるMetaMaskとWAX Cloud Walletは登録しておきましょう。
登録方法に関しては以下の記事で詳しく説明していますので参考にしてみてください!
MetaMaskの登録方法はこちら↓の記事から
WAX Cloud Walletの登録方法はこちら↓の記事から
SafePalでトークン(暗号資産)をスワップする方法
ここからが本題です!
ざっくりとした流れは以下の通りです。
ポイント
- SafePalをインストール
- SafePalとMetaMaskを接続
- SafePalで変換し,数分待つ
の3ステップです。
変換は簡単ですので初心者の方でもスムーズに変換できると思います!
それでは、各項目について詳しく説明していきます。
SafePalをインストール
インストールは特に説明いらないかと思います。Android,iOSそれぞれのStoreでSafePalを検索し、インストールしましょう。
下のリンクからも飛べます。
https://play.google.com/store/apps/details?id=io.safepal.wallet
https://apps.apple.com/jp/app/safepal-wallet/id1548297139
SafePalとMetaMaskを接続
インストールしたらまずはアカウント登録をしましょう。ログインパスワード等を設定します。
次にMetaMaskとの接続に入ります。
画面上のウォレット名の部分(初めての場合はウォレットの追加を探す)をタップすると上の画像のようになるので、ウォレットを追加をタップします。
ソフトウェアウォレットとハードウェアウォレットの2種類ありますが、ソフトウェアウォレットを選択します。
MetaMaskのインポートはニーモニックフレーズを使うので、ニーモニックフレーズからインポートするを選択します。
そしたらMetaMask登録時に生成された12語でできたフレーズをここに入力します。フレーズを忘れてしまった場合は再発行されないので新しくMetaMaskを作り直す必要があります。
ウォレット名にはわかりやすいようにMetaMaskやメタマスクなどの名前をつけましょう。
これでMetaMaskとの接続は終わりです。接続が完了すると自分の資産が反映されます。
SafePalでトークンを変換する
次にSafePalで実際に変換を行います。
変換したいトークンを選択します。今回はEthereum MainnetのETHをPolygon mainnetのMATICに変換します。
このように変換したいETHの額もしくはMATICの額を入力すると自動でもう一方の額を計算して表示してくれます。
変換したい額を設定したらスワップボタンを押します。
取引に署名するという画面が出てくるのでもう一度スワップをタップします。
そしたらSafePalのパスワード入力を求められるので入力しましょう。指紋認証を登録しておくといちいちパスワード入力する必要がなくなるので便利です。私はXperiaなので指紋認証でサクッと終わらせてます。
パスワード入力まで終わったら取引完了です。上のような注文詳細画面が出てきて、数分後にスワップされています。
これでSafePalを使ったトークンのスワップ作業は終了になります!
お疲れ様でした!
SafePalの使い方まとめ
ポイント
- SafePalをインストール
- SafePalとMetaMaskを接続
- SafePalで変換し,数分待つ