この記事ではNFTゲームにおけるポンジスキームの危険性や対策について解説しています。


NFTゲーマーがよく「ポンジ」って言葉使うけど一体なんなの?
こんな初心者ならではのお悩みを持つ方もいると思います。
ポンジとは「ポンジスキーム」の略語です。
スキームポンジは詐欺の1つです。
今NFT業界では未成熟な市場が故にポンジスキームが横行しています。
初心者の方はポンジスキームについて危険性などきちんと理解しないと、あなたの財産を失ってしまう可能性もあるので、ここでポンジスキームについて学んでいきましょう。
今回は現役プロNFTゲーマーの私がそんなポンジスキームの危険性や対策を徹底解説していきたいと思います。
この記事はこんな人におすすめ
- NFT初心者の方
- ポンジスキームに被害に遭われた方
ポンジスキーム詐欺について

まずポンジスキームの基本的な定義など諸々解説していきます。
まとめ
- ポンジスキーム詐欺の定義と基本概念
- ポンジスキーム詐欺の例と種類
- NFTゲームにおけるポンジスキーム詐欺の手法と事例
ポンジスキーム詐欺の定義と基本概念
ポンジスキーム詐欺は、投資家に投資資金の返済や利息を保証することで資金を集め、最初の投資家たちが利益を得ることで新たな投資家を引き付けることを繰り返し、最終的に元本も利益も支払わずに詐欺を行う手法のことです。

最初に参加した人しか利益を得ることができないっていうこと!
ポンジスキーム詐欺は、アメリカの詐欺師チャールズ・ポンジ氏に由来しています。ポンジスキーム詐欺の特徴は、高利回りを謳うことで投資家たちを引き付け、最初の投資家たちに利益を支払い、新たな投資家を誘致することです。
しかし、新たな投資家たちが増えるにつれて、元本も利益も支払うことができなくなり、最終的には詐欺が露見して崩壊します。
このようなポンジスキーム詐欺は、インターネット上で広がり、最近ではNFTゲームなどの仮想通貨投資に関するものが多くなっています。
特に、NFTゲームにおいては、投資家がコレクションアイテムを購入するために仮想通貨を使用することが多いため、ポンジスキーム詐欺には非常に脆弱な部分があります。

NFTゲームは悲しいことにポンジスキーム詐欺が多いんです。
ポンジスキーム詐欺の例と種類
ポンジスキーム詐欺は、非常に巧妙で洗練された手法で、被害者からお金をだまし取るために用いられます。
この手法には、さまざまな種類があり、以下にいくつかの例を紹介します。
ポンジスキーム詐欺
- ピラミッド型スキーム
- ブルドーザー型スキーム
- マルチ商法
ピラミッド型スキーム
ピラミッド型スキームは、最初に参加した人に報酬が支払われることで、参加者を増やし続ける詐欺の一種です。
参加者は、新たな参加者を募集し、その参加者からの報酬を受け取ることができます。
しかし、参加者が増えるにつれて、新たな参加者を募集することが難しくなり、最終的には大勢の人が被害を受けます。

NFTゲームはこのタイプのポンジスキームが非常に多いです。
NFTゲームが後乗りが危険と言われている所以です。
ブルドーザー型スキーム
ブルドーザー型スキームは、多くの人が参加する必要がなく、少数の参加者から多額のお金を集めることを目的としています。
参加者は、高い利益が期待できるという話をされ、投資をすることになります。
しかし、投資が集められた後、主催者が姿を消すことで、参加者たちは投資したお金を失ってしまいます。

NFTゲームの中では珍しいタイプの詐欺です。
マルチ商法
マルチ商法は、多数の参加者を募集し、商品を販売することで利益を得る詐欺です。
参加者は、商品を販売し、新たな参加者を募集することで報酬を得ることができます。
しかし、商品の品質が低かったり、不必要な商品を販売することで、参加者たちは利益を得ることができず、最終的には損失を被ることになります。
NFTゲームにおけるポンジスキーム詐欺の手法と事例

NFTゲームにおけるポンジスキーム詐欺は、他のビジネス分野と同じように起こり得ます。
ポンジスキーム詐欺の手法の1つは、「新しい、注目を集めるNFTゲームの開始」を謳い、NFTコレクターや投資家を騙すことです。
この手法では、まだ実現されていないNFTゲームをプロモーションし、高額のNFTを販売するといった偽の約束をしており、実際にはNFTゲームが存在しない、または詐欺的な方法で運営されている可能性があります。

私もこの詐欺に一度引っかかってしまいました。。
また、ポンジスキーム詐欺には、他のプレーヤーからの支払いに基づくリターンがあると主張するものもあります。
たとえば、「最初のプレイヤーに10 ETHを支払えば、あなたも入手できます」といった形式で、リターンを約束することがあります。
その後、さらに多くのプレーヤーが参加し、支払いを続けますが、最初のプレーヤーが巨額の報酬を受け取っているという話は虚偽であり、後に参加したプレーヤーは自分たちのお金を失います。
例
NFTゲームにおけるスキームポンジ詐欺の事例としては、2021年に発生した「Axie Infinity」の事例が挙げられます。
Axie Infinityは、NFTゲームとして人気を博しており、プレイヤーたちはゲーム内通貨「SLP」を獲得することで報酬を得ることができました。
しかし、Axie Infinityを運営するSky Mavis社の共同創業者であるジェフ・ジア(Jeff Jihoz)が、プレイヤーたちからSLPを貸し借りして高利回りを提供する「SLP貸付サービス」を開始しました。
このサービスには、約2,000人の投資家たちが参加し、最大で10億ドル以上の資金が動いたとされています。
しかし、ジェフ・ジアが突然姿を消し、投資家たちはお金を返してもらえなくなってしまいました。このように、高い利回りを約束してお金を集めるスキームは、NFTゲームにおいても現実的なリスクとなっていることがわかります。
さらに、NFTゲームには、偽のNFT販売、偽のウォレットサービス、フィッシング詐欺など、他の種類の詐欺も存在するため、注意が必要です。
NFTゲームにおいて、自分の資金やプライバシーを守るためには、信頼できるウォレットやブロックチェーンプラットフォームを使用し、詐欺的な行為に注意することが重要です。
ポンジスキーム詐欺から身を守る方法

続いてポンジスキーム詐欺の特徴や実際に身を守る方法をご紹介します。
ポンジスキーム詐欺の特徴
ポンジスキーム詐欺は、非常に巧妙な手法であり、騙されないようにするためには注意が必要です。
ポンジスキーム詐欺の特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 大きな利益を約束する
- ネットワークを広げて新たな参加者を募ることを要求する
- 参加費を集め、利益の一部を配当として払い戻すことで、信頼を得ようとする
- 運営者が不透明である
このような特徴がある場合は、ポンジスキーム詐欺である可能性があります。
ただし実際に稼げるNFTゲームもあるので、ポンジスキーム詐欺か否を見極めるのが非常に困難という実態もあります。
セキュリティ対策と注意点
現役プロNFTゲーマーの私が数年プレイした経験を元にポンジスキームや他の詐欺に引っかからないようにするための対策をご紹介します。

100%詐欺が防げるわけではないのですが、資産を守るためのヒントになるので参考にしてみてください。
NFTゲームの詐欺の対策
- 後乗りはしない
- 知らない人からの連絡は気をつける
- ウォレットを複数作る
- NFTインフルエンサーを複数人フォローする
後乗りはしない
NFTゲームは基本的に後乗りが危険です。
ポンジスキームは遅れて入ってきたプレイヤーからお金を騙し取る手段なので、「後乗り」をしないだけでもポンジスキームを避けることができます。
私の体感だと、ローンチかつ仮想通貨が上場してから1週間以内にプレイしないと、ポンジスキームに遭遇する可能性が高いです。
NFTゲームは仮想通貨の価格によって、運営が意図せずともポンジスキーム化してしまう可能性もあるので、できるだけ早く参入するのがおすすめです。
ただし早めの参入は違うリスクも生まれるので、そこは十分に気をつけるようにしましょう。
知らない人からの連絡は気をつける
知らない人からの連絡には気をつけてください。
特にTwitterのDMには要注意です。
最近ではTwitterのDMで稼げそうな話を持ちかけて、詐欺リンクを踏ませてお金を盗み取る手段が横行しています。
赤の他人のDMはもちろんのこと、たとえ知っている人でもその人が意図せず詐欺に加担してしまっている可能性もあるので、とりあえず魅力的すぎる話=ほぼ詐欺と思うようにしましょう。
ウォレットを複数作る
暗号資産ウォレットは複数作るようにしましょう。
NFTゲーム初心者に多いのが暗号資産ウォレットを1つだけ作成して、そのままプレイしてしまうことです。
これはかなり危険です。
NFTゲームの中にはウォレットを連携しただけでお金が盗み取られてしまうゲームも存在するからです。
そこで暗号資産ウォレットは①メイン用②資産保管用③NFTゲームプレイ用の最低でも3つは用意しておくことをおすすめします。

自分は4つの暗号資産ウォレットで資産を管理しています。
NFTインフルエンサーを複数人フォローする
NFT界隈のインフルエンサーを複数にフォローするようにしましょう。
NFTインフルエンサーたちをフォローするだけで、ある程度の怪しいNFTゲームの情報はおのずと入ってきます。
新鮮な情報は自分の資産を守る命なので、TwitterやYoutubeでの有名なインフルエンサーを複数人フォローしておくことをおすすめします。
ちなみに複数人フォローする理由は情報の偏りをできるだけなくすためです。
まとめ
NFTゲームにおけるスキームポンジ詐欺は、犯罪者によって計画的に行われるものであり、一度始まると被害者は回収できないため、その危険性は極めて高いといえます。
NFTゲームの世界でもスキームポンジ詐欺は現実に存在します。
詐欺グループは、一般的にSNSやチャットルーム、オンラインフォーラムなどのオンラインプラットフォームを利用して、潜在的な被害者を勧誘します。
スキームポンジ詐欺から身を守るためには、以下のような対策が必要です。まず、投資前に必ず詐欺でないかどうかを確認することが重要です。
そして、投資先の事業体や個人について、詳細なリサーチを行い、その信頼性を確認することも大切です。
最後に、自分自身の資金を冷静に管理し、冒険的な投資をしないことも忘れないようにしましょう。